DOM Events の「バブルアップ」の語源は MDN

バブルアップの語源

DOM L2 Events には親要素にイベントが伝播していくイベントバブル動作(Event bubbling)があり、これを「バブルアップ」と解説されているサイトをたまに見ますが、語源はMDNにあったようです。
(英語版には "bubble up" とあり、翻訳により発生した語句ではないことがわかります。)

上記の例では、modifyText() が addEventListener() を用いて登録された click イベントのリスナーになっています。table 中のどこをクリックしても、そのハンドラまでバブルアップし、modifyText() が実行されます。

https://developer.mozilla.org/ja/DOM/element.addEventListener#.e4.be.8b

DOM L2 Events では

DOM L2 Events では "上方向の伝播(upward propagation)" と説明されています。

そのとき,バブル動作イベントは,EventTargetの親連鎖を上位の方向にたどり,それに続く各EventTarget上に登録されたイベントリスナに対して検査を行うことによって見出される付加的なイベントリスナを誘発する。この上方向の伝播は,Documentまでそれを含んで継続される。

http://www.y-adagio.com/public/standards/tr_dom2_events/events.html#Events-flow-bubbling

感想

"上方向の伝播(upward propagation)" に表記を直した方が個人的にはわかりやすいと思います。
ただでさえイベントバブル動作は誤解されやすいというのに「バブルアップ」という新しい用語を作っても混乱が増すだけかなーと。